1月31日の経済ニュースと為替の動き
イエレンFRB議長の最後の連邦公開市場委員会。物価見通しを引き上げた形で退任となりました。
経済ニュース
- トランプ大統領初の一般教書演説
インフラ投資計画に民主党と共和党の協力を要請、貿易不均衡についての是正、「ドリーマー」の強制送還を猶予する制度「DACA」を撤廃する意向を表明、北朝鮮を「邪悪」と呼び、アメリカを脅かす可能性があるとの認識。とあまり予想通りですが、為替については特にありませんでした。
為替の動きについては特に動くことはなかったと思います。 - FOMCの声明文。
イエレンFRB議長の最後の連邦公開市場委員会ですが、追加利上げは見送り。家計支出や設備投資、雇用は堅調、物価見通しは、中期的に2%近辺で安定するとの見方。利上げがさらに正当化される。とのことで、マーケットは3月の利上げを確実視してるとのことでした。 - ADP雇用統計
22:15に発表されたADP雇用統計ですが、予想を上回る結果となり、23.4万人となりました。予想は18.5万人。為替は一時的に乱高下しましたが、日付が変わるまでは発表前とほぼ同じ基準で推移しました。
為替の動きと為替予想レンジ
為替の動きとしては10時過ぎに109円10銭超えを狙いますが、戻されました。12時前に再度109円10銭台狙いますが押し戻されます。その後は、108円60銭前後まで下落し、そこからは上昇。日中に届かなかった、109円10銭台ですが、ロンドンフィキシングにかけてあっさりと突破。4時ごろまでは109円30銭前後で堅調に推移。FOMCの声明文で109円40銭を再度付けますが、その後は下落。ただ、109円割れはなく、109円20銭前後で、NY株式市場の終了を迎えました。また、アメリカ10年国債利回りも2.7%で堅調に推移してますが、ドルインデックスは、前日と同水準で推移していました。
ドルインデックスは弱いですが、ドル高傾向が見えてきた気がします。
本日の為替の予想レンジですが、109円80銭~108円40銭と考えています。高値は1月26日の高値付近。安値は昨日の安値付近を考えています。安値は弱いですがドルオーダーが108円40銭となっています。高値も109円80銭となっているのが根拠となります。ドル高傾向になっている気もするので、110円近くまで上昇する可能性はあるとみています。
経済指標
本日の経済指標
日付 | 地域 | 経済指標 | 前回の結果 |
---|---|---|---|
2/1 10:45 | 中国 | 1月財新製造業PMI | 51.5 |
2/1 22:30 | アメリカ | 10-12月期単位労働コスト・速報値 | -0.2% |
2/1 22:30 | アメリカ | 10-12月期非農業部門労働生産性・速報値 | 3.0% |
2/1 22:30 | アメリカ | 新規失業保険適用件数 | 23.3万件 |
2/1 翌0:00 | アメリカ | 12月建設支出(前年同月比) | 0.8% |
2/1 翌0:00 | アメリカ | 1月ISM製造業景況指数 | 59.7 |
1月31日の経済指標
日付 | 地域 | 経済指標 | 前回の結果 | 結果 |
---|---|---|---|---|
1/31 08:50 | 日本 | 12月鉱工業生産・速報値 | 0.5% | 2.7% |
1/31 10:00 | 中国 | 1月製造業購買担当者景気指数(PMI) | 51.6 | 51.3 |
1/31 14:00 | 日本 | 12月新設住宅着工戸数 | -0.4% | -2.1% |
1/31 19:00 | EU | 1月消費者物価指数・速報値 | 1.4% | 1.3% |
1/31 19:00 | EU | 12月失業率 | 8.7% | 8.7% |
1/31 22:15 | アメリカ | 1月ADP全国雇用者数 | 25万人 | 23.4万人 |
1/31 22:30 | アメリカ | 10-12月期雇用コスト指数(前期比) | +0.7% | 0.6% |
1/31 23:45 | アメリカ | 1月シカゴ購買部協会景気指数 | 67.6 | 65.7 |
1/31 翌0:30 | アメリカ | 週間原油在庫 | -107.1万バレル | 677.6万バレル |
1/31 翌0:30 | アメリカ | 週間ガソリン在庫 | 309万バレル | -198万バレル |
1/31 翌4:00 | アメリカ | FOMC政策金利発表 | 1.25-1.50% | 1.25-1.50% |