明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年ですが、去年から引き続きリスクについては変わらないように見えます。
2018年の経済的なリスク
2017年の出来事から考えると、一部、ISISなどのリスクは低減しましたが、地政学的なリスクや政治リスクはいまだあると思います。それを少し考えていきたいと思います。
トランプリスク
さてと、トランプ大統領ですが、就任後、数か月で行儀がよくなったというべきか、当選後の強気の発言が少なくなったように感じました。といっても、アメリカ国内外でいろいろと火種を仕込んでるように見えますが(笑)。アメリカ国外に関係ありそうなものをリストとしてまとめてみました。
- エルサレムの首都認定イスラエルの首都をエルサレムとして認定した問題については、記憶に新しいと思います。イスラエルとパレスチナの問題がどこまで発展するかは不明ですが、明らかに火種になりそうな気配があります。日本の立場としては、2国家共存の立場ですが、アメリカに追従しイスラエルの大使館をエルサレムへ移転する国が出てきてるようです。
- NAFTAの離脱カナダ、メキシコ、アメリカの問題になりますが、トランプ大統領がNAFTAを離脱するとの話が出ています。これについては、今年の3月までは継続する意向となってるみたいですが、交渉では、自動車関連の部品のアメリカ製の使用率を引き上げる話がまとまっていないみたいで、交渉が難航しています。自動車関連以外については、進展はあったみたいですがこれもリスクだとおもっています。
- パリ協定の離脱パリ協定を離脱して、石炭の採掘や火力発電など増える可能性があります。また、アメリカでオバマ前大統領が退任直前に指定した「ベアーズ・イヤーズ」の指定保護区域を鉱業や石油開発のために大幅に縮小するとのことを発表しました。それに反発してる人もいて訴訟を通じて異議を唱える方針みたいです。
- 一般特恵関税制度(GSP)の無効12月に失効したGSPですが、トランプ支持者からアメリカ経済の発展には寄与しないとの話で失効させたみたいです。これがどうなるか不明ですが、保護貿易と言われてもおかしくないような気がします。
- 国境の壁メキシコとの国境の壁になりますが、一応、進んでいるみたいです。当初、メキシコからお金を出させるとの話がありましたが、9月か10月ごろのつなぎ予算で、ある程度の予算がでることになったみたいです。今後続けていくのかは不明ですが、メキシコから人の流入に対しての対処らしいですが移民が少なくなれば人手不足にはなりそうな気がします。
アメリカ国外では、こんな感じだと思います。さては次には国内関係ですが、これもリストとしてまとめてみました。
- ロシア疑惑2016年にあった大統領選でロシアから介入がありそれについてトランプ大統領に対しての疑惑が出ています。
- 支持率低下トランプ大統領の支持率低下ですね。
- 指定保護区域の縮小上でも書きましたが、指定保護区域の縮小ですね。
- 税制改革法これは2017年内に成立しましたが、富裕層優遇の法案になったみたいです。いろいろと記事を見てると、不動産関連でトランプ大統領も恩恵を受ける法案という話が出ています。それによりさらに支持率が低下する可能性もあります。
- 中間選挙11月にあるアメリカ中間選挙になります。11月の中間選挙は、民主党の議席が多いらしくまずは民主党の議席の確保から2~3議席さらに民主党が増えると、上院で議席数が逆転するので、法案が通らなくなる可能性が高くなります。
欧州・中東
欧州と中東ですが、いくらか政治不安が出ています。
- ドイツドイツのキリスト教民主同盟と社会民主党の連立交渉がありますが、難航してるみたいです。これが失敗したら再選挙という可能性もあり、キリスト教民主同盟の議席数がさらに減る可能性があります。
- サウジアラビア王太子がほかの王族や官僚など、権力固めのために多数の逮捕者を出しさらに資産没収という話もありました。これにより今後、反発が強まるのか権力硬めに成功するのか不明ですが、収まるまで政治不安の一つとなります。サウジアラビアですので、原油なども影響が出てくる可能性はあります。
北朝鮮リスク
言わずとも北朝鮮リスクですね。核開発やミサイル開発など頻繁にしています。直近では、1月8日に北朝鮮の委員長誕生日なので、12月で報道があったミサイル発射兆候を考えると8日にミサイル実験をする可能性が高いと思っています。
とりあえずはリスクとしてはこんなものでしょうか。経済に関しては順調すぎるほどいいのですが、政治的な不安や地政学的なリスクが多い状況です。また、トランプ大統領が就任してから、ドルインデックスが右肩下がりとなっていますので、2018年は円安になりにくい状況が続くのかなとは思っています。