日本時間25日の23時からジャクソンホール会議で、イエレンFRB議長の講演がありました。
ロイターの記事(イエレン米FRB議長講演の主な発言)によると以下の主な発言あったみたいです。
・米金融規制のいかなる調整も控えめなものにとどめる必要
・危機以降に導入された改革に対する批判を認識、改革により金融システムの安全性が高まったとも指摘
・世界的金融危機の代償の記憶、「薄れつつある」可能性
・「中核的な」改革、信用・成長を損なわずに金融のレジリエンス(回復する力)を強化
・一部の改革、市場の流動性に影響を及ぼしている可能性
・「ボルカー・ルール」、補完的レバレッジ比率の見直しを排除せず
・調査はなお限定的、FRBは改革の効果の検証を今後も継続
・民間部門、銀行の安全性が高まったことを示唆
逆に発言がなかったのが金融政策についてです。
その結果、年内の利上げする可能性が低くなったことによりドル売りが若干発生しました。
前回、前々回のジャクソンホール会議では、9月といいましたが、市場としては年内を見込んでるみたいです。そのあたりの時期的なものについては、まだ感覚がわかってない状態です。
それ以外の発言としては、金融規制は控えめといってるので金融規制自体はほぼないと思っています。その上に、金融のレジリエンスを強化と言ってるので、金融危機が発生した際の対策と思っていいのでしょうか。。なんとなく経済対策ではなく、金融危機が発生した際の経済の回復力をシステム的に組み込むということでしょうか。
発言内容を見ると、リーマンショックで行った金融対策の結果どうなったのかという振り返った内容と見えます。
それを踏まえて金融危機が発生したときに早めに金融危機を抜け出せる状態に持っていくということですかね。。
ということを考えると金融政策とは全く関係ないことなので、市場が落胆したってのはわかります。
為替についてはしばらくドル安になりそうですね。